いま:謎の石

謎の石 ── これは何だろう

飛鳥水落遺跡。石と切り株だけではわからない。2026.7.31

飛鳥水落遺跡の全景。赤い手すりの遊歩道の周りに、柱の位置を示す切り株が四角く並ぶ。
遺構の全景。切り株の標が、柱の位置。
遺構の左手。柱位置の切り株と板の通路。 遺構の中央。灰色の台に黒い長方形のくぼみ、漏刻の座。周りに柱位置の切り株。 遺構の右手。柱位置の切り株が並び、左端に漏刻の座の台の一部。
近づいて、左・中・右。真ん中に、漏刻の座。
地面を深く掘り下げた底に、石が縦横の列をなして並ぶ。中ほどの平らな四角い石には、その中央に丸い穴があいている。
遺構全体の中央の四角い石の上に、漏刻の漆箱が据えられ、銅管がつながっていた。この写真は、3メートル掘り込んだところにあった、漏刻の台石を露出したもの。
遺構全体の見取り図と台座の断面図 導水 排水 漏刻の座 台座の断面図

どんな建物だったのかなぁ。

予想図 ── 時計台は、こんな建物だった

案内板の復元図をもとに、二階建ての断面を描いてみる。

24本の柱で囲まれた二階建ての建物。中央部には柱を立てず、漏刻を据えた。 一階に時計装置、二階に鐘と太鼓。役人が時を読み、刻ごとに鐘や太鼓で知らせた。 水は高きより低きに。

参考:飛鳥水落遺跡 案内板(明日香村/奈良文化財研究所)の復元図

動く模型 ── 水で時を計る(断面図)

導水で引いた水が段々を垂直に下り、受け箱で矢がせり上がる。口に来た目盛りが、いまの刻。

子の刻
およそ 夜半(真夜中)
←ゆっくり 早く→

中間の箱は常に満杯で、水は下の箱へ落ちる。満杯を保つ箱を幾段も重ねることで、落ちる水の勢いは変わらず、同じ速さで水が溜まる。 水嵩が増すにつれ、十二支を記した矢が浮き上がり、受け箱の読み口に来た目盛りが「いまの刻」を示す。 受け箱が満杯になったら、当番の役人が栓を抜いて排水し、矢の位置を戻す。

農家に作られた水時計の模型。高さの違う三段の石の椀が、石の水盤に並ぶ。「水時計」の札が立つ。
飛鳥で見かけた水時計。2026.8.1